良いものを見る

気付けばあっという間に11月ですね
我々の10月はインプットの多いものとなりました。
設計をする上でいろんなものを見ることや体感・経験することはとても大切にしています。
自分たちの頭だけでみるみる素晴らしい設計が出来るほど天才肌ではないので
出来る限りたくさんの情報を得て、それを自分たちなりに解釈して落とし込み
自分たちの設計に活かしていけるように

10月某日、訪問した福井県大飯郡おおい町にある「SEE SEA PARK」
設計は森下修建築設計事務所

訪れる前に拝見していた写真からはダイナミックな建築を想像しましたが
実際に訪れてみるとヒューマンスケールの集合、積み重ねによって出来たような心地よい空間がありました。
当日は人がたくさんいるとは言えない状況でしたが、それが寂しい空間と感じることはなく
いたるところにあるハイサイドライトと木ルーバーを通して建物内に入る日差しが
木漏れ日のようで心地良く、公園や広場のようにそこにあることでホッとする、そこ自体が景色のような場に感じました。

他にも様々なスケール感の居場所が点在していて、ソファでぼんやりと過ごす人やコーヒーショップで買ったドリンクを飲んで過ごす人
散歩の通り道のようにゆったり通り抜けていく人等、とても穏やかな空気と時間が流れていました。

周辺にはホテルや道の駅がある立地柄、観光的な面が強いのではとも思いましたが
入っている店舗にはそういった雰囲気をあまり感じなかったことも居心地が良く感じた１つの要因に思います。

公共建築、いつかは手掛けてみたい１つの夢ですね

ちなみに、こちらに入っている宮古島珈琲焙煎所さん
とても丁寧で素敵な人柄の店主さんと店員さんですっかりファンになって帰ってきました。
一言二言の会話で案外人の良さやその逆もまたすぐにわかってしまいますよね。
そして珈琲豆を購入するといただける1杯の珈琲を入れていただいた琉球ガラスのコップ、めちゃくちゃに素敵でした。
いつか宮古島にも行ってみたいなと思いながら木漏れ日のような空間で美味しくいただきました。

それでは、また来月