荒町の学生シェアハウス
荒町の学生シェアハウス(まちなか学生シェアハウスfil)
竣工 | 2022.11 |
所在地 | 富山県富山市 |
用途 | シェアハウス |
面積 | 約780㎡ |
設計 | mapa / オニヅカセッケイブ 鬼塚 純平 鬼塚来未 |
コーディネーター | 株式会社エヴァート 蛯谷 耕太郎 |
施工
建築 | 三由建設株式会社 |
電気 | 北陸電気工事株式会社 |
空調 | 菱機工業株式会社 |
給排水 | 鈴木工業株式会社 |
家具 | 株式会社安田創作 |
Location | Toyama City,Toyama |
Program | Share house |
Area | about780㎡ |
Photo | ToLoLo studio |
計画地は富山市の中心部を運行する路面電車荒町駅より徒歩1分の場所に位置する元証券会社であった5階建てビル
内 2階~5階を学生シェハウスへと改修する計画
シェアハウスを選択する人は比較的人との交流を苦としない人が多かったり
そこでの暮らしはみんなで楽しく賑やかに過ごしている様子を想像するが
とはいえ毎日の暮らしは賑やかな場面ばかりではないもの
[個室]か[広い共用部]だけではない居場所や
[1人で過ごす]か[みんなと過ごす]だけではない過ごし方
複数人で暮らすシェアハウスのための様々な形のコミュニケーションを包容するシェアハウスの在り方を目指した
-2・4階-
ガラス戸側にお気に入りのコレクションを並べて共用部から目に触れたり
ガラス戸は開けてカーテンは閉めたまま共用部の気配を感じながら勉強をしたり
「すだれ」をコンセプトにカーテンやガラス戸で段階的に個室空間を仕切り 多様なプライベート空間をつくることができ
カーテンの透け感や開閉の程度によって共用部との距離感を調節可能な設えとし
知らず知らずのうちに互いに影響を受け合うような交流が行われることをイメージした
-3・5階-
共用部をたっぷりと取った分コンパクトな個室からは物がはみ出やすく
共用部の一角が誰かの定位置になったり、物の共有が積極的に行われたり
部屋のあっちとこっちとそっちで談笑が起きて時にはみんなで盛り上がったり
「井戸端会議」をコンセプトに壁の凸凹によって様々なスケールの共用部を作り 壁の凸凹や[桟木]を活かして家具をつくり自分の部屋を延長したような場所をつくったり少数での談笑がしやすい設えとし
共用部のコミュニティがアクティブに行われることをイメージした
-カスタムがしやすい設え-
3・5階共用部とすべての階の各個室内に設けた[桟木]にはビスの使用が可能で必要に応じて棚を増やしたり絵を飾ったりすることができ 入居者は自分らしくカスタマイズ出来る幅が広がる
管理者はビスの不可・可範囲が明確で[桟木]はビス留めのため劣化すれば取替が可能で管理がしやすい
また共用部の床はDIYに踏み出しやすいよう既存のモルタル仕上げのままとしており 傷や汚れを過敏に気にすることなく取り組むことができる
[桟木]:60*30の桟木材と同等寸法の化粧木材